KWの礎を築いた3つのモデル V3編

前回ご紹介したV1・V2に続き、今回は私の一押しモデル、KW V3をご紹介します。
V3は、KWを代表するモデルとして、多くのユーザーに選ばれ続けています。
私自身もKWシリーズの中で一番好きなモデルであり、「初めてKWを選ぶなら、まずV3」とおすすめすることが多いです。

KW V3とは

V3は、V2に採用されている伸び側減衰力調整機構「TVR-A」に加え、縮み側に「TVC-A」を搭載した2WAY減衰力調整式サスペンションです。
調整機能は、
・伸び側(リバウンド)16段
・縮み側(バンプ)12段
それぞれ独立して調整できます。
※調整幅は車種により異なる場合があります。
2WAYというと、「レーシングカー向け」「調整が難しそう」というイメージを持たれる方も少なくありません。

ですが、心配はいりません。

KWには、すべてのカタログモデルに推奨減衰力が設定されています。
まずは、その推奨値で走ってみてください。
実際、この状態で満足されるユーザー様が非常に多く、そのまま快適にお使いいただいています。
乗り慣れてきて、「もう少しこうしたい。」と思ったときに初めて調整を始めれば十分です。

減衰調整は難しく考えなくて大丈夫

まずはリバウンドから触ってみる
そろそろ「乗り味を変えたいな」と思った場合、
最初はリバウンド(伸び側)から調整するのをおすすめします。
リバウンドは、主に乗り心地や車体の動きに大きく影響します。
例えば、

▷もう少し安定感が欲しい
 →1クリックずつ締める

▷もう少ししなやかにしたい
 →1クリックずつ緩める

このように少しずつ調整しながら、自分好みのポイントを見つけていくのがおすすめです。

バンプ調整がスポーツ性能を引き出す
さらにスポーツ性能を追求したいなら、次はバンプ(縮み側)を調整してみましょう。
こちらは、タイヤの接地性やグリップ感、スポーツ走行時の挙動に大きく影響します。
推奨値は、快適性とスポーツ性能のバランスが最も取れた位置に設定されていますが、よりスポーツ性能を求める場合には、このバンプ調整が大きな役割を果たします。

▷バンプを締めると…
縮む速度が遅くなり、タイヤをより早く路面へ押し付けるため、ステアリングの応答性やグリップ感が高まります。

▷バンプを緩めると…
車体がしなやかに沈み込み、穏やかなフィーリングへと変化します。

この違いによって、
・フロントの入り方
・コーナリング時の姿勢
・グリップ感
なども変化するため、スポーツ走行では非常に重要な調整項目になります。

V3の真の価値は「ツインバルブ」

V3の魅力は、減衰調整機能そのものだけではありません。
最も重要なのは、伸び側・縮み側「それぞれに専用のツインバルブを採用している」ことです。
このツインバルブ構造によって、それぞれの動きを独立して細かく制御できるため、路面からの衝撃をより繊細に吸収し、不快な突き上げや不要な振動を抑えることができます。
このツインバルブの詳しい構造については、また別の機会にご紹介したいと思いますが、一言でいえば、

「スポーツ性と快適性を高いレベルで両立させるためのKW独自の技術」

これこそが、V3最大の魅力です。

スポーツ性能を追求すれば、乗り心地は硬くなりがちです。
逆に快適性を重視すると、スポーツ性能は犠牲になります。
V3は、その相反する性能を高い次元でバランスさせたモデル。
だからこそ、

「ワインディングも楽しみたい。」
「でも普段使いも快適であってほしい。」

そんな要望にも応えてくれるのです。

V3をおすすめする理由

前述どおり、V3は単に調整機能が増えたモデルではありません。
ツインバルブによって実現した高い基本性能があり、その上でユーザーの好みに合わせて細かなセッティングまで楽しめるサスペンションです。
だからこそ、スポーツ性能だけを追求するのでもなく、快適性だけを優先するのでもない。その両方を高いレベルで両立した、KWを代表するベストセラーモデルとなっています。
私が「まずはV3」とおすすめする理由も、まさにここにあります。

もちろん、リバウンドやバンプには今回ご紹介した内容以外にも、まだまだ奥深い役割があります。今回はできるだけ分かりやすく概要をご紹介しましたが、より詳しい役割やセッティング方法などについては、また別の機会にご紹介したいと思います。

■V3の主な特徴
・TVR-A(伸び側)+TVC-A(縮み側)のツインバルブ採用
・2WAY独立減衰力調整
・リバウンド16段/バンプ12段調整(一部車種で異なる場合有り)
・車高調整機能付き
・INOX-Lineステンレスケース採用
・2年間保証付き

■こんなユーザーにおすすめ
・快適性もスポーツ性能も妥協したくない方
・ワインディングも街乗りも楽しみたい方
・自分好みにセッティングしてみたい方
・長く使える高性能サスペンションを探している方