7POST RIG ってなんじゃい? その①

KWの製品を語るうえで、重要な開発アイテムの一つが、この7POST RIGです。

ってなんじゃい?というわけですが、簡単に言うとシムの一つですね。
シミュレーターと言っても、それは色々あるわけで、普段皆さんが見かけるシムは、シートとステアリングが備わっていて、座ると目の前に広角のモニターがあって仮想のドライビングを練習したりするものだと想像されると思います。つまり、それのサスペンション版ということですね。

サスペンションとタイヤは、車の挙動に大きく関与します。特にタイヤの性能はとても大事なわけです。なんでかというと、車両を走行させるにあたって路面に接しているのはタイヤだけなわけですから、「走る」「止まる」「曲がる」といった車の動きは全てそのタイヤを介しているんですね。
普通に考えてめちゃくちゃ重要なわけです。
そして、そのタイヤの性能を引き出すための重要なパーツがサスペンションとなります!
もちろん乗り心地にも影響しますけど、このタイヤの性能を引き出すという点で、サスペンションは切っても切れない関係にあるんですね。

私たちKWサスペンションだけでなくて、もちろん自動車メーカーさんも、私たちと同じサスペンションメーカーさんにとってもこのタイヤの性能をどれだけ引き出せるか?ということを目指すことは、とても重要な使命なわけですよ。
路面とタイヤによって生まれた力を車全体に伝えるという非常に重要なパーツなわけですがから、いかに車高を下げるか?上げるか?だけでサスペンションは選択されないほうが賢明だと私達は思います。

さて、そんなシミュレーターの一つである7POST RIGですが、本題に入っていきます。下の動画をご覧ください。

なにこれ?・・・・

ですよね。車が揺らされています(笑)。
でもこれとっても大事なことやってるんですよ。タイヤの下に接地しているプレートを動かして、サーキットを想定した路面状況を再現しています。主に国際サーキットですが、ドイツのニュルブルクリンクのフルコースも想定できます。

ご覧いただくとわかると思うのですが、車って走っているとこんなに揺れてるんですよ。
で、ここで重要なのがタイヤの接地となるわけです、先ほども書いたように車両が路面に接地している唯一のパーツはタイヤだけです。このタイヤと路面の接地が薄くなると、途端にグリップを失い、車はあらぬ挙動を引き起こしてしまいます。その最悪の末路は皆さんも想像できる通り、スピンであったり、スライドであったり、大事故につながる可能性もある挙動になるわけです。

「タイヤをグリップさせること」これは自動車にとってはとても重要なことになります。もちろん駆動輪にとっては駆動を路面に効率よく伝達させることにもつながるわけです。
なんだか難しくなってきたように思いますが、要はタイヤの性能を最大限に引き出すことを手伝うパーツがサスペションと言っても過言ではないということです。

その挙動をシミュレートする機械、7POSTをKWサスペンションは所有しています。

一つ誤解の無いように説明致しますが、これはサスペンションテスターとかではありません。
もっともっと詳細なデータを取得するための超高額シミュレーターで、自動車メーカーさんや、トップカテゴリーに君臨するレーシングチームなどなど、世界的にも所有する会社はまだ数えられるほどだと聞いています。
レースカーのサスペンションのセットアップを導き出したりする機械で、さらにこれをカタログモデルである市販車両に落とし込むノウハウの持つメーカーは世界中でもわずかしかないと聞いています。

なかでもKWの7POSTのノウハウ技術は高く、これがあるからこそ今のKWサスペンションの地位があると言っても良いと思います。

と書いていますが、ちょっと筆者はしんどくなってきました 笑
ということは読んでいる読者さんもしんどいだろうということなので、ここで一休みしたいと思います!
次回「その2」でお会いしましょう!ごきげんよう!