7POST RIG ってなんじゃい? その②

みなさんこんにちは、さて引き続き表題の7POST RIGについてのお話です。

それではその7POST RIGでどのようなことがわかるのか?ですが、みなさんが通常使用される車両のシミュレーションに7POSTは必要ありません。それを少し減らした4POSTモードという機能を使ってシミュレートしていきます。

4POSTモードで知ることができる具体的な情報は、周波数分析です。
その方法は書いてるだけで訳がわからなくなるので、省略致しますが、その車両の周波数を最適化することで下記の項目のデータを取得することができます。

減衰比の最適化・・スプリングと減衰の関係

ピッチ動作・・・車両バランスの最適化

動的車高の最適化・・・バンプとリバウンドの関係性

接地面荷重変動及び最小接地荷重の最適化

そしてタイヤ耐性の決定

です。あーなんのこっちゃ?わけわからんし、そこまで興味ないわ!という方は、この辺でこのページは終わって、その③へ ジャンプ!!してください!(笑)

こんなマニアックな話はスルーしていただいて全然大丈夫です。
知ってても普段の生活にはなんの役にも立ちません。
ただ、『KWってすごいことやってるんだなー』って思ってもらえると嬉しいです^ ^

興味のある方は引き続き、ご覧ください。

話は戻りますが、7POST(4POST)は、前述の最適化を人間の主観的なデータだけではなくて、まず機械的な客観的データを導き出すのです。
そうなんです、まず「その車にとって最適なデータとは何か?」を把握するのです。KWのすごいところはココで、それを個別の車両ごとに導き出せることができるということです。

ストローク正弦波では、スタンプの速度が一定(75 mm/秒、150 mm/秒、200 mm/秒、または 250 mm/秒)のときに、車両は 1 ヘルツから 20 ヘルツの周波数帯域を通過します。このような測定には、7POSTを用いると、わずか 1 分強(64 秒)しかかかりません。

このデータにより、KWの7POSTエンジニアは、車両が段差や縁石を乗り越えたときにホイール サスペンションに何が起こるかを正確に観察できます。

同時に、この力の衝撃がサスペンションによってどれだけ速く減衰され、補正されるかを分析します。また、異なる空気圧でタイヤがセットアップにどのように影響するか、またはどのサスペンション設定でタイヤがよりよく機能するかをすぐに確認するのにも役立ちます。

そうなんです。7/4POSTは、こんなすごいことを短時間で解析できる素晴らしいシムなんです。

と、まぁできるだけ端的に書いたつもりですが、どうです?皆さんご理解頂けましたですか?

『うん、まぁ・・なんとなく・・』って方が多いかもですね ^ ^;
でも問題ありません、筆者も同じです (笑)
完全にエンジニアの領域ですから上手くお伝えできているかわからないですが、「KWすごっ!」というのは何となくご理解いただけたのではと思っています。

客観的データというのはとても重要で、フィーリング(主観)とはまた違うところの実証値となります。これがとても大切で、それを個別の車両ごとに解析しているということになります。
つまり、タイヤの接地や性能引き出しを最適化するためのサスペンションの仕事を客観的データに基づき解析し、答えを導き出す。そしてそれは車体のバランスにも影響し、結果車両のポテンシャルが上がるということになります。
このテクノロジーは、KWサスペンションが世界中で評価される大きな要因のひとつとなっています。

何度も言いますが、本当にすごいことをしているのです。

ということで次回はまとめに入ります。