いよいよ本丸、V3に関するお話です。
もちろんV4やV5といった、より高性能なモデルもありますが、もしあなたの車にV3の設定があるなら、一度検討してみてください。それくらいV3は性能がバツグンです ^ ^

さて、KWサスペンションシリーズの中核を担うモデルです。私たちも自信を持っておすすめする商品で、実際にお店で紹介されたことがある方も多いのではないでしょうか。
なぜV3は乗り心地がいいのか?
理由はシンプルで、「バルブ」です。
KWサスペンションにとって、バルブは核となるパーツ。これがなければKWの今はありません。V3に搭載されているバルブは、以下の2つです。
TVR-A(ツインバルブリバウンド-アジャスタブル)

TVC-A(ツインバルブコンプレッション-アジャスタブル)

この2つのバルブが独立していて、それぞれに調整機能を備えていることで、V3は2WAYアジャスタブルサスペンションキットとなっています。
バルブとダンパーの役割
ショックアブソーバー(以下ダンパー)は、スプリングの伸縮を制御するパーツです。スプリングだけでは車は上下に揺れ続けてしまうため、ダンパーがその動きを抑え、車をコントロールしています。
V3では、このダンパー内のバルブが、伸び側と縮み側の減衰力を細かく調整します。これにより、快適な乗り心地とスポーツ性能を両立しているのです。
ネットで「衝撃の角が取れたような乗り心地」と表現されるのも、このバルブの効果です。
とはいえ、スプリングもとても重要なので、私たちは両方合わせて販売しています。
あらゆるシーンで快適に走れるV3
V3は本当に素晴らしいサスペンションです。
どのスピード領域でも快適さを保つというのは、実は非常に難しいこと。スポーツ性能に特化する、もしくは快適性に振り切る方が開発は楽です。
しかし、一般道・高速道路・サーキットを走り、通勤・買い物・旅行・スポーツ走行など、さまざまな目的で車を使います。そのすべてのシーンで快適さを発揮するサスペンションこそが、一番難しく、そして一番優れたサスペンションだと私たちは考えます。
純正サスペンションも非常に優れたものですが、KWサスペンションはその純正を超える性能を持っています。
そして、そのKWの乗り味を最も手軽に体感できるのがV3なのです。

V3の減衰力調整について

KWは車両に合わせた最適なセットアップ(推奨値)を見つけているので、基本的にはそのまま装着するだけでV3の性能を体感できます。そこから、サーキット走行時にフロントの切れ込みを鋭くしたり、リアの動きを調整したりするために微調整が可能。
つまり、最初から完成されたセットアップがありつつ、自分好みに調整できるのがV3の魅力です。
2WAYであるが故に個別調整できることが注目されますが、調整するための2WAYではなく、ダンパーの動作(伸びと縮み)をそれぞれのバルブが制御するための2WAYなのです。
そして、KWが最適だと思うセットアップを出すために2WAYになったのです。
調整機能は走りの懐が広がりますが、KWにおいて調整機能は本筋ではありません。オプション程度に思っていただいてOKです。
極論、普通に乗るだけなら何も触らなくても良い、というと語弊がありますが、それぐらいKWの推奨値は優秀です。なので、安心して使ってください。(できるだけ高い位置で限界は設定はしていますが、スキルに合わせた運転を行ってください)

純正を超える快適性
V3の強みはスポーツ性能だけではありません。
車高を下げても、純正を超える乗り心地を維持します。V2 Comfortは快適性に振ったモデルですが、V3はより広い領域で快適性とスポーツ性能をバランスよく両立しているのです。
ですので、私たちもデモカーの最初のサスペンションは必ずV3を装着しています。
それほど信頼できるモデルです。
そして最後にひとつ。
サスペンションのカスタムでは、スプリングとダンパーをセットで検討してください。バランスが崩れると本来の性能を発揮できませんので。

まとめ「V3をおすすめする理由」
・バルブが伸び側・縮み側を独立して調整することで、快適な乗り心地とスポーツ性能を両立
・KWが推奨するセットアップがあるため、調整なしでも高性能を実感
・用途に応じた微調整が可能
・車高を下げても、純正以上の快適性を維持
ということでV3の回でした。
ではこの先に出てくるV4やV5はもっとすごいのか?となりますが・・・ハイ、凄いです。(この辺りはまたの機会に)
次回は、V3 LevelingやDDCについてお話しします。
それでは、V3の素晴らしさをぜひ一度体感してみてください!
