さて、いよいよ「ストリートコンフォート」および「ストリートパフォーマンス」シリーズも終盤に差し掛かってきました。
KWはラインアップが非常に豊富で、把握するのが大変だという声もありますが、それだけ細かく用途別に分かれているということは、各用途に最適化されているという証拠でもあります。
今回は、KWのストリートモデルの中でも最も高性能なサスペンションシリーズ、「V4」と「V5」に焦点を当ててご紹介します。
それでは、いってみましょう。究極のサスペンションを追求するシリーズへ。
V4 → 3WAY調整機能
リバウンド/バンプLOW/バンプHIGH
V5 → 4WAY調整機能
リバウンドLOW/リバウンドHIGH/バンプLOW/バンプHIGH

KWサスペンションはさらに高性能へ
ブログなどでも触れていますが、現代の自動車はさらなる高性能化が進んでおり、ハイパワー化が加速しています。
もちろんサスペンションも、それに見合う性能が求められます。
特にアフターマーケットで活躍するメーカーにとっては、進化し続ける車両にどれだけ対応できるかが重要な課題となります。
しかしながら、カスタムという分野はすべての自動車ユーザーが参加しているわけではありません。
実際には、多くのユーザーがノーマルの状態で満足しており、カスタムを楽しむのはごく一部です。とはいえ、車両の進化に追随できなければ、すぐに時代遅れの技術に固執するメーカーと見なされ、衰退してしまいます。
たとえ多額のコストがかかろうとも、最先端の機能に投資し、その車両性能に見合ったシステムを開発してこそ、自動車メーカーからも信頼されるアフターパーツメーカーになれるのです。

KWサスペンションは、そもそも自動車部品のOEMサプライヤーとは異なる出発点から成長を遂げてきました。
主なマーケットはカスタマイズですが、前述のとおりその市場は決して大きくありません。そんなニッチな分野を主戦場とするKWが、急速に進化する自動車に対応したサスペンションバルブシステムを構築できているのは、非常に稀有な存在と言えるでしょう。
V3を超える性能を求めて

私たちは、これまでV3を最もおすすめしてきました。
多くのユーザーにご満足いただける非常に優れたサスペンションシステムだからです。しかし、最近ではV3の性能でも物足りないと感じるほど、パワー・トラクション・コントロール性能を備えた車両グレードが増えてきています。
そうした車両に向けて、さらに高性能なV4やV5が登場しました。
「V4」=3WAY調整機能を備えた高性能モデル
V4は、リバウンド、バンプLOW、バンプHIGHの3WAY調整が可能なモデルです。
調整が難しいと思われがちですが、V3同様、車種ごとに推奨されるセットアップ値が用意されています。
中には、パフォーマンス重視のセットアップとストリート向けのセットアップの2種類が用意されている場合もあります。
走行会に参加される方は、ご自身で調整を楽しんでいただければと思います。
一方で、ストリート走行メインの方は、上記2つのセットアップから好みに合った方を選んで装着していただければ問題ありません。


「V5」=4WAY調整機能とソリッドピストン採用の最上級モデル
V5は、さらに進化した4WAY調整機能を搭載しています。
こちらは主に高性能スポーツカーを対象としており、ストリートでもそのポテンシャルをフルに楽しみたいという方に最適なモデルです。
やや硬めの乗り味を好むユーザーにもおすすめで、街乗りでも快適性を損なわないよう設計されています。さらに、ソリッドピストン構造を採用しており、モータースポーツで培われた高性能を日常のドライビングでも体感できる仕様となっています。


V4/V5は「フラットライド」な乗り味が魅力
V4およびV5は、V3よりもパフォーマンスを追求したモデルです。
選ぶ際に一点ご注意いただきたいのは、V3とは乗り味が明確に異なるということです。
しなやかな乗り心地が特徴のV3に対し、V4/V5はよりフラットで安定感のある走行感覚を提供します。
特に路面の凹凸を感じさせないフラットライドなフィーリングは、高速域でその真価を発揮します。そのため、本格的にスポーツカーを楽しみたい方にこそおすすめしたいサスペンションです。

ステアリングからの情報がしっかりと手に伝わり、切った分だけ素直に曲がってくれる。タイヤが確実に路面をとらえている感覚は、まさに「操っている」喜びに直結します。思わず「自分、ちょっと上手くなったかも?」と錯覚するほどの挙動の安定感。もちろん、無理な運転は禁物ですが、それほどまでに扱いやすく、挙動が読みやすいのがこのシリーズの魅力です。
KWでしか味わえない、究極の乗り心地。
それをぜひ、あなたの車で体感してみてください。
