KW V3に行く前にV2と同じ機構を持つV2 Comfortについて少しお話しておきます。
V2 Comfortは、V2と同じ機構を持つ1WAYタイプのサスペンションです。同じ機構でもさらにコンフォートに振ったサスペンションシリーズになります。

なので、V2が「ストリートパフォーマンス」というカテゴリーに対して、V2 Comfortは「ストリートコンフォート」というカテゴリーに属しています。
もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、V2のスポーツに対して、より乗り心地に特化させたサスペンションがV2 Comfortということになります。
因みに、このカテゴリーはもうひとつ、「トラックパフォーマンス」というものがあり、KWのサスペンションキットはこの何れかに属しています。この辺りはまた別の機会にご紹介しますね。

話を戻します。
乗り心地に特化したモデルですので、(車両にもよりますが)基本は車高を少し高い位置で調整できるようになっています。そして、実はこのシリーズが日本ではとても人気を博しています。
基本的に、世界中の国に比べて移動距離の少ない日本では、平均巡航速度も少し低くなります。
どちらも乗車された方ならわかると思いますが、日本車と輸入車では乗り心地が少し違います。これは、どの領域を多用するのかという違いで、重視する巡航速度域が変わってくることが要因のひとつなんですね。
おそらく日本車に慣れ親しんだ方には、欧州輸入車、特にドイツ車は、低速域での硬さを感じられるのではないかと思います。ですが、中高速域になると、安定感が増していき、不安なく走れるようになる、これはもうその国の特徴で車の基準が作られているからだと思います。
みなさんは、ご自身の車両をどのように使用されていますか?
週末にお買い物や、ドライブに使っている人、毎日の通勤でも使っている人、旅行などが好きで長距離で使う人、そしてサーキットでレースを楽しんでいる人など、それぞれ使い方は千差万別ですが、V2 Comfortは、特に毎日車を使う人向けに作られた快適仕様ということになります。

最後にまとめると、
普段使いをより心地よく、例えば住宅街や街中の渋滞など低速走行が多い方に、より快適に使ってもらうためのサスペンションがV2 Comfortというわけです。
同じ1WAYモデルのV2との違いは、スポーツ=V2、コンフォート=V2 ComfortとイメージしていただければOKです。
ちなみにST-XAはV2と同じ特性で作られています。
